中学校の成績である内申点が思うように取れず、高校受験に不安を感じている中学生は少なくありません。
特に神奈川県は公立高校入試で内申点がしっかり評価されるため、「内申点が関係ない高校はあるのか」と気になる人も多いでしょう。
ここでは神奈川で内申点が関係ない、あるいは影響が小さい高校の代表的な選択肢と、その入試制度の仕組みを整理します。
不登校や長期欠席がある場合の制度もふまえながら、今からでも逆転を目指せる進路の考え方を一緒に見ていきましょう。
神奈川で内申点が関係ない高校5校
まずは神奈川県内で、入試のときに内申点を使わないことで知られる公立の「クリエイティブスクール」を5校取り上げます。
いずれも学力試験ではなく、面接や作文などで生徒の意欲や将来像を評価する仕組みが特徴です。
中学校で十分に力を発揮できなかった人や、不登校の経験がある人でも挑戦しやすい学校として注目されています。
各校の学びの雰囲気や通いやすさをイメージしながら、自分に合いそうかどうかを考えてみてください。
神奈川県立田奈高等学校
神奈川県立田奈高等学校は横浜市青葉区にあるクリエイティブスクールで、学び直しと少人数指導に力を入れている全日制高校です。
1クラスは少人数編成で、数学や英語はさらに人数を絞った授業も取り入れ、基礎からじっくり学べる環境を整えています。
入試では学力検査や内申点による選考ではなく、面接や作文などを通じて高校生活への意欲や将来の目標が重視されます。
| 学校種別 | 県立クリエイティブスクール |
|---|---|
| 入試の特徴 | 学力検査なし 内申点不使用 面接と作文で選考 |
| 学びのスタイル | 少人数制 基礎学力の学び直し キャリア教育 |
| 通学エリアの目安 | 横浜市青葉区 青葉台 市が尾 周辺 |
| アクセス | 東急田園都市線青葉台駅からバス利用が中心 |
| 住所 | 神奈川県横浜市青葉区桂台2-39-2 |
神奈川県立釜利谷高等学校
神奈川県立釜利谷高等学校は横浜市金沢区にあるクリエイティブスクールで、全授業を少人数で行う「わかる授業」に力を入れています。
基礎学習の時間を多く確保し、学び直しをしながら高校卒業後の進学や就職につながる力を育てているのが特徴です。
入試では筆記試験を行わず、内申点も使わないため、面接や作文で自分の思いをしっかり伝えたい人に向いています。
| 学校種別 | 県立クリエイティブスクール |
|---|---|
| 入試の特徴 | 学力検査なし 内申点不使用 面接と作文で選考 |
| 学びのスタイル | 全授業少人数制 基礎学習重視 地域連携行事 |
| 通学エリアの目安 | 横浜市金沢区 金沢文庫周辺 横須賀線沿線 |
| アクセス | 京急線金沢文庫駅や周辺駅からバス利用 |
| 住所 | 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東4-58-1 |
神奈川県立横須賀南高等学校
神奈川県立横須賀南高等学校は横須賀市にあるクリエイティブスクールで、普通科と福祉科を併設しているのが大きな特徴です。
基礎学力を身につける授業に加えて、地域や福祉分野と連携した実習も行い、卒業後の進路につながる経験が得られます。
入試では学力検査や内申点ではなく、面接や作文で高校で頑張りたいことをしっかり伝える形になっています。
| 学校種別 | 県立クリエイティブスクール |
|---|---|
| 入試の特徴 | 学力検査なし 内申点不使用 面接と作文で選考 |
| 学びのスタイル | 普通科と福祉科 キャリア教育 地域連携学習 |
| 通学エリアの目安 | 横須賀市 追浜から久里浜周辺 エリア |
| アクセス | JR久里浜駅 京急久里浜駅 北久里浜駅からバスか徒歩 |
| 住所 | 神奈川県横須賀市佐原4-20-1 |
神奈川県立大井高等学校
神奈川県立大井高等学校は足柄上郡大井町にあるクリエイティブスクールで、西湘エリアから通いやすい全日制の普通科高校です。
少人数制の授業と丁寧な指導で、中学内容の学び直しから進路実現までを段階的にサポートしていることが特徴です。
入試は内申点を使わず、面接や作文で本人のやる気や将来への意識を見て合否が決まります。
| 学校種別 | 県立クリエイティブスクール |
|---|---|
| 入試の特徴 | 学力検査なし 内申点不使用 面接と作文で選考 |
| 学びのスタイル | 少人数授業 西湘エリアの地域連携 キャリア教育 |
| 通学エリアの目安 | 小田原 開成 足柄 平塚からも通学可能 |
| アクセス | 小田急線やJR御殿場線の複数駅から徒歩圏 |
| 住所 | 神奈川県足柄上郡大井町西大井984-1 |
神奈川県立大和東高等学校
神奈川県立大和東高等学校は大和市にあるクリエイティブスクールで、町中からも通いやすい立地と広いキャンパスが魅力です。
基礎学力の定着に加えて、地域や企業と連携した体験学習を通じて、社会で生きる力を育てることを重視しています。
入試では内申点を使わず、面接や作文で高校生活への意欲やコミュニケーション力などが評価されます。
| 学校種別 | 県立クリエイティブスクール |
|---|---|
| 入試の特徴 | 学力検査なし 内申点不使用 面接と作文で選考 |
| 学びのスタイル | 基礎学力とキャリア教育 少人数授業 地域連携 |
| 通学エリアの目安 | 大和市 綾瀬市 座間市 藤沢北部エリア |
| アクセス | 小田急線と相鉄線の大和駅から徒歩圏 |
| 住所 | 神奈川県大和市深見1760 |
神奈川の高校入試で内申点が評価される仕組み
次に、なぜ「内申点が関係ない高校」が話題になるのかを理解するために、神奈川県の高校入試で内申点がどのように扱われているかを整理します。
仕組みを知ることで、自分の内申点と学力からどのような戦略が取り得るのかが見えやすくなります。
公立と私立で考え方が異なるため、それぞれ別々にイメージしておくとよいでしょう。
ここを押さえておくと、志望校選びや塾での相談もしやすくなります。
公立高校共通選抜の基本
神奈川県の公立高校では、原則として全員が同じ日に学力検査を受け、その結果と内申点などを組み合わせて合否が決まります。
内申点は中学2年生と3年生の成績から計算され、多くの学校で学力検査とバランスを取りながら評価されています。
また、一部の学校では特色検査や面接を行い、学力以外の面も含めた総合的な選考を行うのが特徴です。
このように、公立高校一般では内申点も学力検査もどちらも大切な要素だと考えられています。
内申点と学力検査の配点のイメージ
公立高校の入試では、内申点と学力検査をおおむね同じくらいの重みで評価する学校が多いです。
学校ごとに「学力検査重視型」「内申点重視型」など配点比率が違うため、志望校の選考基準を必ず確認する必要があります。
たとえば学力検査重視の学校なら、模試の得点を伸ばすことで内申点のハンデをある程度カバーできる場合もあります。
逆に内申点重視の学校では、日常の授業態度や提出物の積み重ねが合否を左右しやすくなります。
| 選考タイプ | 学力検査と内申点を総合評価 |
|---|---|
| 学力検査重視 | 学力検査比率がやや高い 公立進学校に多い傾向 |
| 内申点重視 | 内申点比率がやや高い 地元志向の学校で見られる |
| 特色検査あり | 独自問題や面接で意欲や適性も評価 |
私立高校入試のパターン
私立高校では、公立とは違う考え方で内申点と学力を見ているケースが多くあります。
一般入試では当日の試験結果を重視し、内申点は最低ラインの確認や加点材料として扱う学校が目立ちます。
一方で、推薦入試や単願入試では内申点の基準を細かく定めている学校も多く、事前の確認が欠かせません。
自分の内申点と模試の偏差値に合わせて、どの入試方式が合いそうかを考えておきましょう。
- 一般入試中心の私立高校
- 推薦入試と一般入試を併用する私立高校
- 内申基準を細かく定める単願入試
- 公立併願を前提とした併願優遇
内申点が低い場合の進路の考え方
自分の内申点が思ったよりも低く、「志望校をあきらめるしかないのか」と悩む人もいるでしょう。
しかし、神奈川には内申点が関係ない高校や、当日の試験を重視する私立高校など、まだ選べる進路がいくつもあります。
ここでは内申点が低い場合でも前向きに受験に取り組むための考え方を整理します。
自分の性格や生活リズムに合う学校を探すことも大切なポイントです。
試験重視の私立一般入試を活用する
内申点が低めでも、模試や過去問演習でしっかり点数を取れるようになれば、試験重視の私立高校には合格できる可能性があります。
一般入試で内申点の比率が小さい学校や、内申基準を満たさなくても出願できる学校を探すのが一つの戦略です。
その場合は、公立第一志望に向けた勉強と並行して、志望する私立の過去問対策を早めに始めることが重要になります。
併願校として押さえられる私立を複数検討しておくと、精神的な余裕も生まれやすくなります。
| メリット | 当日の得点で勝負できる 内申点の影響が小さい |
|---|---|
| デメリット | 試験本番で高得点が必要 負担が集中しやすい |
| 向いている人 | 模試の点数が伸びている人 集中して勉強できる人 |
| 準備のポイント | 過去問演習 志望校別対策 併願校選び |
併願確保とチャレンジ校の組み合わせを考える
内申点が低いと感じる場合こそ、「安全校」と「チャレンジ校」のバランスを意識することが大切です。
公立と私立の両方で、合格可能性の高い学校と少し背伸びした学校を組み合わせると、リスクを抑えながら挑戦できます。
塾や学校の先生と相談しながら、自分の成績に合った併願パターンを早めに決めておきましょう。
志望度の高い学校ほど、説明会や相談会に足を運んで情報を集めておくと安心です。
- 安全校としての私立単願や公立中堅校
- チャレンジ校としての人気校や進学校
- クリエイティブスクールや通信制高校を含めた選択
- 家からの距離や通学時間も含めた組み合わせ
通信制高校やサポート校も選択肢に入れる
長期の不登校経験がある人や、毎日通学する全日制に不安がある人は、通信制高校やサポート校も視野に入れてみましょう。
多くの通信制高校では、学力試験や内申点の提出を求めない学校が多く、自分のペースで卒業を目指せる仕組みになっています。
通学型やオンライン授業型など学校によってスタイルが違うため、資料請求や学校見学を通じて自分に合う環境を探すことが大切です。
全日制のクリエイティブスクールと比べながら、自分の体調や生活リズムに合う進路を選びましょう。
不登校や長期欠席がある場合の入試制度
神奈川県では、不登校や病気などで長期間学校に通えず、成績が正しくつけられない生徒に配慮した制度も用意されています。
「内申点がほとんどないから高校に行けない」とあきらめてしまう前に、利用できる仕組みがないかを確認しておきましょう。
ここでは代表的な制度と、日ごろから意識しておきたいポイントを整理します。
制度の詳細は年度によって変わる可能性があるため、最新情報を必ず確認してください。
資料の整わない者の選考制度
公立高校には、長期欠席などで成績が十分につけられない生徒を対象とした「資料の整わない者としての選考制度」があります。
この制度では、中学2年生や3年生の成績の一部だけを使ったり、場合によっては成績を使わずに学力検査や面接で評価してもらうことができます。
どのパターンが利用できるかは欠席日数や状況により異なり、中学校を通して申請する必要があります。
利用を考える場合は、早めに担任の先生や進路指導の先生に相談することがとても大切です。
| 対象となるケース | 長期欠席 不登校 病気療養など |
|---|---|
| 評価パターン | 2年のみ 3年のみ 成績不使用など |
| 選考材料 | 学力検査 面接 特色検査など |
| 手続き | 中学校を通した申請 早めの相談が必要 |
内申点以外で見られるポイント
不登校や長期欠席がある場合でも、入試では内申点以外のさまざまな要素が見られます。
学力検査の得点はもちろん、面接で自分の状況や今後頑張りたいことをどれだけ素直に伝えられるかも大切です。
クリエイティブスクールや一部の高校では、作文や小論文を通じて考え方や将来像を評価することもあります。
内申点に不安があっても、自分の言葉で気持ちを伝えられるよう準備しておきましょう。
- 学力検査での基礎問題の正答率
- 面接での受け答えや姿勢
- 作文や小論文の内容と表現力
- 欠席の理由と今後の高校生活への意欲
中学校の先生と連携して準備する
制度をうまく利用するためには、一人で抱え込まずに中学校の先生と連携して準備することが欠かせません。
現在の状況や体調、家庭の事情などを共有することで、先生も適切な制度や高校を一緒に考えやすくなります。
出願書類の作成や提出は学校を通して行うものが多いため、早めに相談してスケジュールを確認しておきましょう。
必要であれば、学校説明会や相談会に先生や保護者と一緒に参加して話を聞くのもおすすめです。
神奈川で内申点を補うためにできる学習と生活
今の内申点が気になっていても、高校入試までにできることはまだたくさんあります。
学力検査で点数を伸ばすことはもちろん、これからの学校生活の過ごし方次第で内申点が上がる可能性もあります。
ここでは、神奈川の入試事情をふまえたうえで、内申点のハンデを補うためにできる具体的な行動を整理します。
小さな行動の積み重ねが、自信と選べる進路の幅を広げてくれます。
学力検査の得点を伸ばす勉強法
神奈川の入試では、学力検査の点数を上げることが内申点のハンデを補ううえでとても重要です。
まずは教科書レベルの問題で取りこぼしがないかを確認し、基礎問題の正答率を高めることから始めましょう。
そのうえで、志望校のレベルに合わせて過去問や模試を活用し、時間配分や出題傾向に慣れていきます。
苦手教科を放置せず、1日10分でもいいので毎日触れる時間をつくると、少しずつ得点力が安定していきます。
- 教科書とワークの復習を優先
- 基礎問題の取りこぼしをなくす
- 過去問で出題形式に慣れる
- 苦手教科に毎日少しずつ取り組む
内申点アップにつながる日常の行動
内申点はテストの点数だけでなく、授業態度や提出物、生活面も含めた総合評価で決まります。
授業中にノートをしっかり取る、課題を期限より少し早めに出すなど、今日からできる行動も多くあります。
先生とのコミュニケーションを増やし、わからないところはそのままにしない姿勢を見せることも大切です。
完璧を目指すのではなく、「できることから一つずつ変えていく」という意識で続けてみましょう。
| 授業中の行動 | 姿勢を整える 積極的に発言する ノートを丁寧に取る |
|---|---|
| 提出物 | 期限より早めに提出 丁寧な仕上がりを意識 |
| テスト | 見直しを徹底 ケアレスミスを減らす |
| 生活面 | 遅刻や欠席を減らす 連絡をきちんと行う |
志望校選びと情報収集のコツ
内申点に不安があっても、志望校をしっかり研究することで、合格のチャンスを広げることができます。
学校説明会やオープンキャンパス、オンライン説明会などを活用して、学校の雰囲気や入試制度を直接確認しましょう。
ホームページだけでなく、進学情報サイトや塾の資料も参考にすると、内申点の基準や併願パターンが見えやすくなります。
家族や先生と相談しながら、「ここなら通いたい」と感じる学校を複数ピックアップしておくことが大切です。
内申点に縛られない神奈川の高校選びの指針
神奈川には、内申点を使わない県立クリエイティブスクールや、当日の試験を重視する私立高校、通信制高校など、さまざまな進路の選択肢があります。
公立高校の一般入試では内申点も学力検査も重要ですが、制度を理解し、自分に合った戦略を立てることで、内申点が低めでも逆転のチャンスをつくることができます。
不登校や長期欠席がある場合でも、配慮制度や面接、作文などを通じて評価してもらえる道が用意されています。
内申点だけで自分の可能性を決めつけず、制度と学校の特徴を知ったうえで、自分に合う学びの場を一緒に探していきましょう。

